27

2026.01

非同期営業とは何か?なぜ今、必要なのか BtoB購買の変化が求める「待つ営業」という選択

    結論

    非同期営業とは、営業が主導して動かす営業ではなく、買い手が動きやすい状態を整え、必要な時に機能する営業である。

    なぜ「同期型営業」は限界を迎えたのか

    従来のBtoB営業は、

    • アポを取る

    • 商談をする

    • フォロー連絡をする

    • 次の打ち合わせを設定する

    といった、
    営業主導・同期型のコミュニケーションを前提としてきた。

    しかし、これまでの調査で明らかになったように、

    • 営業抜きで検討が進む

    • 判断材料はWebや社内議論

    • 初回商談前に理解が進んでいる

    • 頻繁な営業接触は望まれていない

    という環境では、
    同期型営業は購買プロセスとズレ始めている。

    非同期営業とは何か

    非同期営業とは、

    • 営業が常に前に出る

    • 定期的に連絡を取る

    といったやり方ではなく、

    • 買い手が必要な時に情報を取りに来られる状態をつくる

    • 判断のタイミングに合わせて支援できる状態を保つ

    ことを重視する営業スタイルである。

    重要なのは、
    営業が何もしないことではない。

    営業は、

    • 情報を整理し

    • 判断に使える形に整え

    • 共有・確認しやすくし

    • いつでも参照できるようにする

    という準備を、
    事前に行っている

    なぜ今、非同期営業が必要なのか

    非同期営業が必要とされる理由は明確である。

    1. 買い手は自分のペースで検討したい

    調査では、92.2%が
    「自分のペースで情報を確認できる関わり方」を理想としている。

    2. 社内検討は非同期で進む

    BtoB購買は、

    • 社内会議

    • チャット

    • 資料共有

    といった、
    非同期な場で進行する。

    営業だけが同期型で動いても、
    プロセスに噛み合わない。

    3. 判断のタイミングは予測できない

    比較・判断で迷うタイミングは、
    営業側からは見えにくい。

    だからこそ、
    いつでも支援できる状態が重要になる。

    非同期営業で起きる現場の変化

    非同期営業を前提にすると、
    現場では次のような変化が起きる。

    • 「追う営業」から「待てる営業」になる

    • フォロー連絡の意味が明確になる

    • 商談の質が上がる

    • 無理なクロージングが減る

    結果として、

    • 検討中の停滞理由が見えやすくなる

    • 顧客との関係性が健全になる

    • 営業活動が属人化しにくくなる

    といった効果が期待できる。

    非同期営業は「放置」ではない

    ここで誤解してはいけないのは、
    非同期営業は

    • 放置する営業

    • 連絡しない営業

    ではないという点だ。

    非同期営業では、

    • どこで迷っているか

    • 何が判断材料になっているか

    • 誰が関わっているか

    といった状況を前提に、
    適切なタイミングで介入する

    そのためには、
    購買プロセス全体を捉える視点が欠かせない。

    実務への示唆

    非同期営業を実践するために重要なのは、

    • 接触回数をKPIにしない

    • 商談の回数=価値と考えない

    • 情報提供の設計に時間を使う

    ことである。

    営業の仕事は、
    「話すこと」から
    「判断を進めるための準備をすること」
    へとシフトしている。

    まとめ

    • 非同期営業は買い手主導を前提とした営業スタイル

    • 頻繁な営業接触は求められていない

    • 必要な時に機能する営業が価値を持つ

    • 営業の役割は「動かす」から「整える」へ

    この考え方を前提にしなければ、
    今後のBtoB営業は購買プロセスと乖離していく。

    関連記事

    記事をシェア

    コレタ for Salesのご利用をはじめてみませんか?

    コレタ for Sales

    を使ってみませんか?

    資料請求して相談しよう

    © NK Energy System Inc.