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2026.08
FABE話法の例文・テンプレート集|シーン別の営業トークをそのまま使える形で

FABE話法の例文は、「Feature(特徴)→ Advantage(優位性)→ Benefit(顧客の利益)→ Evidence(証拠)」の4要素を、この順で1つの流れにつなげたものです。結論から言えば、そのまま使える例文を持っておき、自社の商材に当てはめて微調整するのが最短の習得法です。この記事では、業界・シーン別の例文と、自社商品に穴埋めで作れるテンプレート、避けるべきNG例までまとめます。
FABE話法そのものの意味や作り方はFABE話法とは?4要素の意味・作り方で解説しています。本記事は「そのまま使える例文」に特化した実用集です。
この記事で分かることは次の3点です。
業界・商材別のFABE話法トーク例(SaaS・製造業・人材ほか)
自社商品に当てはめる穴埋めテンプレート
FABE話法でやりがちなNG例と改善のコツ
なお、例文を「刺さる」ものにするには、相手の課題を事前に掴むことが前提です。コレタの独自調査(BtoB購買の実態調査2026)では、買い手が営業に求める価値の1位が「自社に合う/合わないの整理」(50.0%)でした。汎用の例文をそのまま読み上げるのではなく、相手の文脈に合わせてBenefitを描き替えることが重要です。
1. FABE話法の基本テンプレート(穴埋め式)
まず、どんな商材にも使える基本の型です。空欄を自社商品の情報で埋めるだけで、FABEトークが完成します。
「この商品には【 Feature:特徴・機能 】があります。 これにより、従来の【 比較対象 】と違って【 Advantage:優位性 】が実現できます。 そのため、御社は【 Benefit:相手にとっての利益 】できるようになります。 実際に、【 Evidence:導入実績・数値・事例 】という結果も出ています。」
このテンプレートの要点は、Benefit(利益)を「御社は〜できる」という相手主語の一文にすることです。「弊社の商品は〜」ではなく「御社は〜」と書くだけで、聞き手の当事者意識が変わります。
2. 業界・商材別のFABE話法 例文
例文①:SaaS・ITツールの提案
「このツールには、送った提案資料の閲覧ログを記録する機能があります(F)。一般的なメール送付と違い、どの資料を・誰が・何分見たかまで分かります(A)。そのため御社の営業は、"今が追うべきタイミング"の相手を逃さずフォローでき、無駄な追客を減らせます(B)。導入企業では商談化率が向上したというデータもあります(E)。」
例文②:製造業・部品/設備の提案
「この設備は消費電力を従来比で抑える省エネ設計です(F)。同価格帯の他社製品より稼働コストが低く抑えられます(A)。そのため御社は、年間の電気代を削減しながら生産量を維持できます(B)。実際、同業のA社では年間◯%のコスト削減を実現しています(E)。」
例文③:人材・採用サービスの提案
「このサービスは、応募者の対応を自動化する機能を備えています(F)。従来の手作業と違い、応募から面談設定までを24時間対応できます(A)。そのため御社は、採用担当者の工数を減らしつつ、応募者の離脱を防げます(B)。導入企業では選考辞退率が下がったという事例があります(E)。」
例文④:コンサル・無形サービスの提案
「私たちの支援は、貴社専任のチームが伴走する体制です(F)。パッケージ提供の他社と違い、御社の状況に合わせて施策を都度設計します(A)。そのため御社は、汎用的な施策ではなく自社に最適化された打ち手を実行できます(B)。同規模の企業での成功事例もご用意しています(E)。」
いずれも「御社は〜できる」というBenefitの一文が中心にあります。この一文が、相手の課題に紐づいているほど強くなります。相手の課題を引き出す質問技法はSPIN話法とは?4つの質問タイプと具体例を参照してください。
3. シーン別のFABE活用例
FABEは商談トークだけでなく、様々な場面で使えます。
提案書・スライドに使う
提案書の各ページを「特徴→利益→証拠」の順で構成すると、読み手が営業不在でも理解できます。特に、機能一覧のページに「だから御社はこうなる(Benefit)」を必ず添えると、資料の説得力が上がります。提案書全体の作り方は提案書の書き方で解説しています。
メールでの提案に使う
短いメールでも、FABEの順で1〜2文にまとめると伝わります。「◯◯機能があり(F/A)、これで御社は△△できます(B)。実績として□□があります(E)」という形です。長々と機能を並べるより、利益と証拠を絞って伝える方が返信につながります。
クロージング前の後押しに使う
クロージング直前に、相手が最も重視していたBenefitを証拠つきで念押しすると、決断を後押しできます。クロージングの型はクロージングのコツを参照してください。
このように「FABEで作った提案(特に証拠)が相手にどう届いたか」を確認したい場面で役立つのが、AI搭載のデジタルセールスルーム『コレタ for Sales』です。提案資料や事例をオンラインで共有し、買い手がどのBenefit・どの証拠を熱心に見たかを可視化できます。相手が反応した要素を次の提案に活かせます。→ コレタ for Sales の詳細はこちら
4. FABE話法のNG例と改善のコツ
例文を使う際、次のパターンに注意すると精度が上がります。
NG例 | 何が問題か | 改善 |
|---|---|---|
「◯◯機能があります」で終わる | Fだけで、利益が伝わらない | Benefitまで翻訳する |
Benefitが「便利になります」 | 抽象的で刺さらない | 「◯時間削減」など具体化 |
証拠がない | 「本当に?」の疑いが残る | 数値・事例・実績を添える |
全商材で同じBenefit | 相手の課題に合っていない | 相手ごとに利益を描き替える |
特に多いのが「特徴(F)だけで止まる」パターンです。買い手はすでに機能を知っていることが多く(コレタ調査で63.3%が初回商談で「既知の内容が多い」と回答)、機能の説明だけでは動きません。必ず「だから御社は〜できる(B)」まで言い切ることが、例文を活かす最大のコツです。
FABE話法を組織の共通トークとして型化すれば、担当者による説明のばらつきを抑えられます。型化の進め方はセールスイネーブルメントの型化で解説しています。
5. FABE例文を自社用に磨く3つのコツ
テンプレートに当てはめた後、次の3点を意識すると例文の精度が上がります。
第一に、Benefitを相手の役職に合わせること。同じ商品でも、現場担当者には「作業が◯時間減る」、管理職には「チームの成約率が上がる」、決裁者には「投資回収が◯ヶ月で見込める」と、利益の描き方を変えます。相手が誰かで刺さる利益は変わります。
第二に、数字を1つ入れること。「効率化できます」より「月◯時間削減できます」の方が、利益も証拠も具体的になります。曖昧な形容詞を、可能な範囲で数値に置き換えます。
第三に、証拠は相手と近い事例を選ぶこと。同業種・同規模の導入事例は、「自社でも再現できそう」という実感を生みます。汎用的な実績より、相手に近い証拠の方が効きます。無形サービスなど数値化しにくい商材では、顧客の声やビフォーアフターのストーリーが証拠として機能します。
これらは、相手の課題やタイプを事前に把握しているほど精度が上がります。商談前後で相手の反応を振り返り、どのBenefitや証拠が効いたかを蓄積すると、例文が磨かれていきます。閲覧データから相手の関心を掴む方法はデジタルセールスルーム(DSR)とはで解説しています。
まとめ
FABE話法の例文は「特徴→優位性→利益→証拠」を1つの流れにつなげたもの
基本は穴埋めテンプレートで、自社商材に当てはめて微調整するのが最短
Benefitは「御社は〜できる」と相手主語で、具体的に書く
NGは「特徴だけで止まる」「Benefitが抽象的」「証拠がない」
汎用例文をそのまま読まず、相手の課題に合わせてBenefitを描き替える
FABE話法は、例文を1つ手元に持ち、相手に合わせて調整するだけで、提案の伝わり方が変わります。まずは自社の主力商品を穴埋めテンプレートに当てはめてみてください。→ コレタ for Sales の詳細はこちら
FABEの基本はFABE話法とは?4要素の意味・作り方、FABとの違いはFAB話法とFABE話法の違い、営業フレームワーク全体は営業フレームワーク一覧をご覧ください。
よくある質問(FAQ)
Q1. FABE話法の例文はどう作ればいいですか? A. 穴埋めテンプレートを使うのが最短です。「【特徴】があり、【優位性】が実現でき、そのため御社は【利益】でき、実際に【証拠】という結果もある」という型に、自社商品の情報を当てはめます。特に利益(Benefit)を「御社は〜できる」と相手主語で具体的に書くことがポイントです。
Q2. FABE話法のテンプレートはありますか? A. あります。「この商品には【F:特徴】があります。従来と違って【A:優位性】が実現できます。そのため御社は【B:利益】できます。実際に【E:証拠】という結果も出ています」という穴埋め式です。自社の主力商品を当てはめ、相手の課題に合わせてBenefitを調整して使います。
Q3. FABE話法の例文で最も重要な部分はどこですか? A. Benefit(顧客の利益)です。多くの営業が特徴(F)や優位性(A)で説明を止めてしまいますが、聞き手が知りたいのは「それで自分がどう良くなるか」です。「御社は〜できる」という相手主語の利益を、相手の課題に紐づけて具体的に描くことが、例文を刺さるものにする鍵です。
Q4. FABE話法はメールでも使えますか? A. 使えます。短いメールでも、FABEの順で1〜2文にまとめると効果的です。「◯◯機能があり(F/A)、これで御社は△△できます(B)。実績として□□があります(E)」という形です。機能を長々と並べるより、利益と証拠を絞って伝える方が返信率が上がります。
Q5. FABE話法の例文がうまく刺さりません。なぜですか? A. 汎用の例文をそのまま読み上げている可能性があります。買い手が求めるのは「自社に合うかの整理」(コレタ調査で50.0%が1位)であり、全商談で同じBenefitでは響きません。事前のヒアリングで相手の課題を掴み、その課題に紐づくBenefitに描き替えることで、同じ商品でも伝わり方が変わります。
Q6. FABE話法の例文を営業チームで共有する方法は? A. 自社の主力商品ごとに「標準FABEトーク」を作り、テンプレートとして共有するのが効果的です。商談のロールプレイで練習し、実際に反応が良かった表現を蓄積・更新していくと、チーム全体の提案品質が安定します。属人化を防ぎ、経験の浅い担当者でも一定水準の提案ができるようになります。

