エレベーターピッチの例文集|BtoB営業・自己紹介・展示会でそのまま使える型

エレベーターピッチの例文は、「誰の・どんな課題を・どう解決・なぜあなたか」の4要素を、30秒程度で言える1〜3文にまとめたものです。結論から言えば、シーン別の例文を型として持っておき、相手に合わせて課題部分を差し替えるのが、最も実用的な使い方です。この記事では、BtoB営業・自己紹介・展示会・紹介依頼など、シーン別のエレベーターピッチ例文を紹介します。
エレベーターピッチの作り方や型の詳細はエレベーターピッチとは?作り方・型で解説しています。本記事は「そのまま使える例文」に特化した実用集です。
この記事で分かることは次の3点です。
シーン別のエレベーターピッチ例文
4要素に当てはめる穴埋めテンプレート
避けるべきNGなピッチ
1. エレベーターピッチの穴埋めテンプレート
まず、どんな内容にも使える基本の型です。空欄を埋めるだけでピッチが完成します。
「【 誰 】の現場では、【 どんな課題 】という課題があります。 私たちは、【 どう解決するか(提供価値) 】を提供しています。 【 なぜあなたか(差別化) 】が特徴です。 よろしければ【 次のアクション 】いかがでしょうか。」
要点は、自己紹介ではなく「相手の課題」から入ることです。「私たちは〜という会社です」より、「〜という課題はありませんか」の方が、相手の耳が向きます。
2. シーン別のエレベーターピッチ例文
例文①:BtoB営業(初回接触)
「BtoB営業では、送った提案資料が社内でどう検討されているか見えず、フォローが後手に回りがちです。私たちは、資料の閲覧ログを可視化するサービスを提供しています。AIが購買サインを検知して追うべきタイミングを通知するのが特徴です。15分ほどで概要をご説明できますが、いかがでしょうか。」
例文②:展示会・イベント
「"送った資料が読まれたか分からない"というお悩みはありませんか?私たちは、それをデータで見える化するツールを作っています。よろしければ、デモを30秒だけご覧になりませんか。」
立ち寄った相手を足止めしすぎず、一言で興味を引いて、その場で見せられるものにつなげます。
例文③:自己紹介・交流会
「営業の"見えない社内検討"を可視化する事業をしています。BtoBの購買は複数人・非同期で進み、営業から見えなくなっているんです。その死角をデータで見えるようにするのが私たちの仕事です。」
自分や自社を印象的に覚えてもらうことが目的です。数字や比喩を一つ入れると記憶に残ります。
例文④:紹介・リファラルの依頼
「もし周りに"営業のフォローが属人的で困っている"という方がいらっしゃれば、ご紹介いただけると嬉しいです。資料の閲覧を可視化して、追うべき相手が分かるサービスなので、営業組織の方に喜ばれています。」
紹介者が第三者に伝えやすいよう、価値をシンプルな言葉で渡すのがポイントです。
例文⑤:採用・転職の自己PR
「私は、複雑な営業課題を構造化して解決するのが強みです。前職では、停滞していた案件の失注要因を5分類し、優先度をつけて改善しました。この整理して仕組み化する力を、御社の営業組織づくりで活かしたいと考えています。」
自己PRも、強み・根拠・活かし方を短くまとめると、エレベーターピッチとして機能します。
例文⑥:電話・オンラインでの冒頭
「お忙しいところ恐れ入ります。営業のフォローが"送りっぱなし"になりがちな課題を、資料の閲覧可視化で解決するサービスをご案内しています。1点だけ伺えればと思うのですが、御社では提案後のフォローは今どのようにされていますか?」
電話やオンラインの冒頭では、短く価値を伝えたうえで、相手に問いを返して会話に持ち込みます。一方的に話し切らないのがコツです。
例文⑦:経営層・決裁者向け
「御社の営業組織の受注率を、"見えない社内検討"の可視化で押し上げるご提案です。BtoBの意思決定は複数人・非同期で進み、営業から見えないまま失注が起きています。その死角をデータで埋め、再現性のある営業に変えます。」
決裁者には、機能ではなく「経営インパクト(受注率・再現性)」を先に示すと響きます。相手の立場で価値を翻訳するのがポイントです。
いずれも、相手の課題や関心に合わせて言い回しを調整します。相手の課題を引き出す質問技法はSPIN話法とは?、価値の伝え方はFABE話法とは?も参考になります。
4. 場面で「長さ」と「切り口」を変える
同じ内容でも、場面によって最適な長さと切り口は変わります。相手と状況に合わせて調整します。
すれ違いざま・立ち話(15〜20秒):課題と解決策だけに絞る。「"送った資料が読まれたか分からない"を可視化するサービスです」の一言でも成立します。
アポの冒頭(30〜60秒):4要素をすべて入れ、最後に「15分で」と次の一歩を示します。
紹介依頼(20〜30秒):紹介者が第三者に伝えやすいよう、価値をひとことで言い切る形にします。
切り口も相手で変えます。現場担当者には「日々の手間が減る」という実務メリットを、経営層には「受注率・再現性」という経営インパクトを先に出します。同じサービスでも、相手の関心に翻訳することで刺さり方が変わります。相手のタイプに応じた伝え分けは営業フレームワーク・話法12選内の顧客タイプ理解の考え方も参考になります。
例文⑧:文章・SNSプロフィール用(短文)
「BtoB営業の"見えない社内検討"を、資料の閲覧可視化で見える化。AIが購買サインを検知し、追うべき相手とタイミングが分かります。」
話すだけでなく、メール署名やSNSプロフィール、提案書の表紙など、文章としても使えます。文章にするときは、話し言葉よりさらに削り、名詞と短い動詞で言い切ると締まります。
3. エレベーターピッチのNG例と改善
短いピッチほど、詰め込みすぎや自分本位になりがちです。避けたいパターンを整理します。
NG例 | 何が問題か | 改善 |
|---|---|---|
会社概要から始める | 相手ごとの関心を引けない | 相手の課題から入る |
機能を詰め込みすぎる | 要点がぼやける | 差別化は一つに絞る |
専門用語だらけ | 短時間で伝わらない | 誰でも分かる言葉に |
次のアクションがない | 興味が次につながらない | 「15分だけ」など一言で締める |
特に多いのが「会社概要から始める」パターンです。エレベーターピッチの勝負は最初の一文です。自己紹介ではなく、相手が「それ、困ってる」と感じる課題から入ることで、続きを聞いてもらえます。もう一つ見落とされがちなのが、同じ内容でも「相手」によって刺さる課題が違う点です。現場担当者には手間や工数の話が、決裁者には売上や意思決定スピードの話が響きます。テンプレートの「課題」部分を相手の立場に合わせて差し替えるだけで、同じピッチの反応は大きく変わります。
このように「ピッチで引いた興味を、資料でどう次につなげるか」まで設計したい場面で役立つのが、AI搭載のデジタルセールスルーム『コレタ for Sales』です。短いピッチの後に共有した資料が、相手にどこまで読まれたかを可視化でき、次の一手のタイミングを掴めます。→ コレタ for Sales の詳細はこちら
ピッチをチームで磨き込み、標準化する方法はセールスイネーブルメントの型化、興味の後の提案は提案書の書き方を参照してください。
まとめ
エレベーターピッチの例文は「誰の・どんな課題を・どう解決・なぜあなたか」を30秒にまとめたもの
シーン別(営業・展示会・自己紹介・紹介・転職)に型を持っておくと即使える
穴埋めテンプレートで、自社の内容を当てはめるのが最短
NGは「会社概要から始める」「詰め込みすぎ」「専門用語」「次のアクションがない」
エレベーターピッチの例文は、型を1つ持ち、相手に合わせて課題を差し替えるだけで、あらゆる場面に応用できます。まずは自社の価値を、30秒で言える形に整えてみてください。→ コレタ for Sales の詳細はこちら
エレベーターピッチの基本はエレベーターピッチとは?作り方・型、結論から伝える型はPREP法とは?、営業フレームワーク全体は営業フレームワーク・話法12選をご覧ください。
よくある質問(FAQ)
Q1. エレベーターピッチの例文はどう作ればいいですか? A. 穴埋めテンプレートを使うのが最短です。「【誰】の現場では【課題】があります。私たちは【解決策】を提供しています。【差別化】が特徴です。よろしければ【次のアクション】いかがでしょうか」に、自社の内容を当てはめます。自己紹介ではなく相手の課題から入ることがポイントです。
Q2. 営業でのエレベーターピッチの例文を教えてください。 A. 「BtoB営業では、送った資料が社内でどう検討されているか見えず、フォローが後手に回りがちです。私たちは閲覧ログを可視化するサービスを提供しています。AIが購買サインを検知するのが特徴です。15分ほどでご説明できますが、いかがでしょうか」という形です。課題→解決→差別化→次の一歩の順にまとめます。
Q3. 自己紹介のエレベーターピッチはどう作りますか? A. 「何をしている人か」を、相手が興味を持つ切り口で一言にまとめます。肩書きの羅列ではなく、「◯◯の課題を△△で解決しています」と、価値で表現すると印象に残ります。数字や比喩を一つ入れると、さらに記憶されやすくなります。交流会や商談の冒頭で活きます。
Q4. 展示会でのエレベーターピッチのコツは? A. 立ち寄った相手を足止めしすぎず、一言で興味を引くことです。「"送った資料が読まれたか分からない"というお悩みはありませんか?」と課題を問いかけ、「30秒だけデモを」とその場で見せられるものにつなげます。短く引いて、体験に橋渡しするのが効果的です。
Q5. エレベーターピッチで避けるべきことは何ですか? A. 会社概要から始めること、機能を詰め込みすぎること、専門用語を多用すること、次のアクションを示さないことです。特に最初の一文を自己紹介にすると相手の関心を引けません。相手が「困っている」と感じる課題から入り、差別化は一つに絞り、必ず次につなげる一言で締めます。
Q6. エレベーターピッチはどのくらいの長さがいいですか? A. 目安は30秒〜1分、文にして1〜3文程度です。エレベーターに乗り合わせた短い時間で伝えきる、という由来のとおり、短さが本質です。長く話すほど要点がぼやけます。多くを伝えようとせず、「もっと聞きたい」と思ってもらうことをゴールに、要素を絞り込むのがコツです。

