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2026.08

エレベーターピッチとは?作り方・型・例文と営業での使い方【完全ガイド】

    エレベーターピッチとは、30秒から1分程度の短い時間で、自社や商品の価値を相手に伝え、次につなげる簡潔な提案です。結論から言えば、エレベーターピッチの目的はその場で売り込むことではなく、「もっと話を聞きたい」と思ってもらい、次の機会につなげることにあります。名前の由来は「エレベーターに乗り合わせた短い時間で、要点を伝えきる」ことから来ています。

    エレベーターピッチが営業で重要なのは、相手に与えられる時間が短くなっているからです。コレタの独自調査(BtoB購買の実態調査2026)によると、63.3%の買い手が初回商談で「すでに知っている内容が多い」と感じ、営業の説明は判断材料として9項目中最下位(11.1%)でした。だらだらとした説明は聞かれません。短い時間で「自分に関係がある」と感じてもらえるかが、次につながるかを決めます。

    この記事で分かることは次の3点です。

    • エレベーターピッチの型(盛り込むべき4要素)

    • 作り方の手順と、そのまま使える例文

    • 営業でエレベーターピッチを使う場面とコツ

    シーン別の例文はエレベーターピッチの例文集、営業フレームワーク全体は営業フレームワーク・話法12選を参照してください。


    1. エレベーターピッチの型──盛り込む4要素

    短い時間で価値を伝えるには、盛り込む要素を絞ることが重要です。エレベーターピッチには、次の4要素を入れます。

    要素

    内容

    ①誰の

    ターゲット(誰のためか)

    BtoB営業の現場で

    ②どんな課題を

    相手が抱える課題

    送った提案が読まれたか分からない課題を

    ③どう解決するか

    提供価値・解決策

    閲覧ログの可視化で解決します

    ④なぜあなたか

    差別化・独自性

    AIが購買サインを検知するのが特徴です

    この4要素を、1〜3文でつなげると、エレベーターピッチが完成します。ポイントは、相手の課題(②)から入ることです。「私たちは〜という会社です」と自己紹介から始めるより、「〜という課題はありませんか」と相手ごとの課題から入る方が、関心を引けます。

    なお、4要素すべてを毎回入れる必要はありません。時間がごく短いときは「②課題」と「③解決策」の2つに絞っても成立します。逆に、少し時間があるときは「①誰の」を具体的にして、相手が「まさに自分のことだ」と感じられるようにします。要素を足し引きしながら、相手と時間に合わせて調整するのが実践的です。


    2. エレベーターピッチの作り方【4ステップ】

    エレベーターピッチは、次の手順で作ります。

    1. ターゲットと課題を1つに絞る:全員に響かせようとせず、「誰の・どんな課題」を1つに絞ります。絞るほど、その相手には深く刺さります。

    2. 提供価値を一言で言う:「その課題を、こう解決できる」を短く言い切ります。

    3. 差別化を添える:「他とは違う理由」を一つだけ加えます。詰め込みすぎないのがコツです。

    4. 次のアクションで締める:「15分だけお時間いただけますか」など、次につなげる一言で終わります。

    作るときは、価値を構造的に伝えるFABE話法や、結論から伝えるPREP法の考え方が役立ちます。特にPREP法の「結論ファースト」は、短いピッチと相性が良く、冒頭で要点を示す構成に活きます。


    3. エレベーターピッチの例文

    基本の型に沿った例文です。BtoBのSaaS営業を例にしています。

    「BtoB営業の現場では、送った提案資料が社内でどう検討されているか見えず、フォローが後手に回りがちです(誰の・どんな課題)。私たちは、資料の閲覧ログを可視化し、誰が・いつ・何を見たかが分かるサービスを提供しています(解決策)。AIが購買サインを検知して、追うべきタイミングを通知するのが特徴です(差別化)。15分ほどで概要をご説明できますが、いかがでしょうか(次のアクション)。」

    30秒程度で、相手の課題・解決策・差別化・次の一歩が伝わります。より多くのシーン別(自己紹介・展示会・紹介依頼など)の例文はエレベーターピッチの例文集にまとめています。

    このように「短いピッチで興味を持ってもらった後、詳しい資料をどう届け、どう見られたかを把握するか」まで設計したい場面で役立つのが、AI搭載のデジタルセールスルーム『コレタ for Sales』です。ピッチで生まれた興味を、資料の閲覧データで次につなげられます。→ コレタ for Sales の詳細はこちら


    4. 営業でエレベーターピッチを使う場面とコツ

    エレベーターピッチが活きる場面は、限られた時間で相手の興味を引く必要があるときです。

    • 初回接触・アポの冒頭:最初の30秒で「聞く価値がある」と感じてもらう

    • 展示会・イベント:立ち寄った相手に、短時間で要点を伝える

    • 紹介・リファラルの依頼:紹介者が第三者に伝えやすい形で価値を渡す

    • 自己紹介・交流会:自分や自社を印象的に覚えてもらう

    使うときのコツは3つです。第一に、相手に合わせて課題を変えること。同じピッチを全員に使うのではなく、相手の業種や役職に合わせて課題(②)を差し替えます。第二に、専門用語を避けること。短い時間で伝えるには、誰でも分かる言葉を選びます。第三に、必ず次のアクションで締めること。興味を持ってもらっても、次につなげなければ機会を逃します。

    なお、エレベーターピッチはあくまで"入口"です。興味を引いた後は、ヒアリングで相手の課題を深く掘り下げます。課題を引き出す質問技法はSPIN話法とは?、その後の提案は提案書の書き方を参照してください。ピッチを組織で磨き込む方法はセールスイネーブルメントの型化で解説しています。


    5. エレベーターピッチを磨く3つの練習法

    エレベーターピッチは、一度作って終わりではなく、磨き込むほど効果が上がります。実践的な練習法を3つ紹介します。

    第一に、時間を計って声に出すこと。30秒・60秒でストップウォッチを使い、実際に話してみます。頭の中では収まっていても、口に出すと長すぎることがよくあります。時間内に言い切れるまで削ります。

    第二に、冒頭の一文だけを何パターンも作ること。ピッチの勝負は最初の一文です。相手の業種・役職ごとに、刺さる課題の切り口を複数用意しておくと、相手に合わせて瞬時に切り替えられます。

    第三に、相手の反応を見て改訂すること。実際に使ってみて、相手が「それ困ってる」と反応した表現、逆に響かなかった表現を記録します。効いた言い回しを残し、効かなかった部分を差し替えていくと、ピッチが実戦で鍛えられます。チームで効いた表現を共有・蓄積する取り組みはセールスイネーブルメントの型化と直結します。


    まとめ

    • エレベーターピッチは、30秒〜1分で価値を伝え、次につなげる短い提案

    • 目的はその場の売り込みではなく、「もっと聞きたい」と思ってもらうこと

    • 盛り込む4要素は「誰の・どんな課題を・どう解決・なぜあなたか」

    • 相手の課題から入り、専門用語を避け、必ず次のアクションで締める

    • あくまで入口。興味を引いた後はヒアリングと提案につなげる

    エレベーターピッチは、短くても設計次第で強力な武器になります。まずは自社の価値を、4要素に沿って30秒で言えるよう作ってみてください。→ コレタ for Sales の詳細はこちら

    シーン別の例文はエレベーターピッチの例文集、結論から伝える型はPREP法とは?、価値を伝える型はFABE話法とは?をご覧ください。


    よくある質問(FAQ)

    Q1. エレベーターピッチとは何ですか? A. 30秒から1分程度の短い時間で、自社や商品の価値を相手に伝え、次につなげる簡潔な提案です。エレベーターに乗り合わせた短い時間で要点を伝えきる、という由来があります。目的はその場で売り込むことではなく、「もっと話を聞きたい」と思ってもらい、次の機会につなげることです。

    Q2. エレベーターピッチには何を盛り込めばいいですか? A. 4要素です。①誰の(ターゲット)、②どんな課題を、③どう解決するか(提供価値)、④なぜあなたか(差別化)です。これを1〜3文でつなげます。ポイントは、自己紹介ではなく相手の課題から入ることで、「自分に関係がある」と感じてもらいやすくなります。

    Q3. エレベーターピッチの作り方は? A. 4ステップです。①ターゲットと課題を1つに絞る、②提供価値を一言で言う、③差別化を一つ添える、④次のアクションで締める、の順です。全員に響かせようとせず絞ること、詰め込みすぎないことがコツです。結論から伝えるPREP法の考え方が、短いピッチの構成に役立ちます。

    Q4. エレベーターピッチはどんな場面で使いますか? A. 限られた時間で相手の興味を引く必要がある場面です。初回接触やアポの冒頭、展示会・イベント、紹介の依頼、自己紹介・交流会などです。最初の30秒で「聞く価値がある」と感じてもらうことで、その後の商談や関係づくりにつながります。

    Q5. エレベーターピッチとPREP法・FABE話法の違いは何ですか? A. エレベーターピッチは「短時間で価値を伝え次につなげる」提案の形式、PREP法は「結論から分かりやすく伝える」構成の型、FABE話法は「商品の価値を売り込む」話法です。エレベーターピッチを作るとき、PREPの結論ファーストやFABEの価値の伝え方を土台として使うと、短くても伝わるピッチになります。

    Q6. エレベーターピッチがうまく伝わりません。どうすればいいですか? A. 詰め込みすぎている可能性があります。短い時間に多くを入れようとすると、要点がぼやけます。ターゲットと課題を1つに絞り、差別化も一つだけに絞ってください。また、自己紹介から始めず相手の課題から入ること、専門用語を避けること、必ず次のアクションで締めることを見直すと、伝わり方が改善します。

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