27

2026.01

なぜBtoB営業は「知らないうちに失注」するのか? 180名調査で見えた“見えない購買プロセス”の正体

    結論:

    BtoB営業が「気づいたら失注」する最大の理由は、営業が関与しないまま購買が進む構造に、営業側が対応できていないことにある。

    「ちゃんと提案したはずなのに、なぜか失注していた」

    BtoB営業に携わる人であれば、一度はこんな経験があるはずです。

    • 商談の手応えは悪くなかった

    • 見積もりも提出した

    • その後、急に連絡が途絶えた

    • 気づけば「今回は見送ります」の一言

    多くの場合、この失注は
    「競合に負けた」以前に、営業が把握できない場所で意思決定が進んでいた
    という構造的な問題によって起きています。

    実際、営業が関与しないまま購買は進んでいる

    弊社(株式会社エヌケーエナジーシステム)が実施した
    BtoB購買に関する調査(n=180)では、次の事実が明らかになりました。

    73.9%が「営業担当者とやり取りしないまま、社内で検討が進んだ経験がある」

    これは例外ではなく、もはや標準的な購買行動です。

    購買はどこで進んでいるのか?

    • Webサイト

    • 比較記事・レビュー

    • 動画・FAQ

    • 社内会議・Slack

    • そして AI(ChatGPTなど)

    営業が登場する前に、
    「調べる・比較する・候補を絞る」工程はほぼ終わっている
    のが現実です。

    営業が見ているのは「購買プロセスの後半」だけ

    多くの営業は、
    「問い合わせが来た=検討が始まった」
    と無意識に考えています。

    しかし実際には、

    • 問い合わせ時点で

    • 課題整理は終わっている

    • 比較対象もほぼ決まっている

    • 社内の方向性も固まりつつある

    つまり営業は、
    すでに8割方進んだ購買プロセスの“最後の一部”しか見えていない
    状態で戦っているのです。

    この構造を理解しないまま営業活動を続けると、
    「なぜ失注したのかわからない」状態が常態化します。

    「営業していないのに失注する」本当の理由

    この現象の本質は、営業力不足ではありません。

    問題はここです

    • 顧客の検討状況が見えない

    • 誰が情報を見ているか分からない

    • どこで迷っているか分からない

    • いつ意思決定が進んだか分からない

    つまり、
    営業が介入すべきタイミングと論点が、完全にブラックボックス化している
    のです。

    結果として、

    • 「もう社内で決まりました」

    • 「今回は他社にしました」

    • 「予算が合いませんでした」

    という結果だけが後から返ってきます。

    これは「営業が不要になった」という話ではない

    ここで誤解してはいけないのは、
    この構造変化は 「営業不要論」ではない という点です。

    むしろ逆で、

    • 顧客は

    • 自社に合うかどうか

    • 比較の観点

    • 判断材料の整理

    といった 意思決定支援 を強く求めています。

    ただしそれは、

    • 電話を増やすことでも

    • 説明資料を厚くすることでもありません。

    「見えない検討プロセスを前提に、営業の関わり方を再設計できているか」
    が問われているのです。

    これからのBtoB営業に突きつけられている前提

    今回の調査から、少なくとも次の前提は明確です。

    • 購買は営業抜きで進む

    • 営業が知らない場所で意思決定が行われる

    • 失注理由は「競合」ではなく「見えなさ」

    この前提を無視した営業活動は、
    どれだけ頑張っても 「なぜか勝てない」状態 から抜け出せません。

    次回予告

    では、

    • 営業は本当にもう不要なのか?

    • なぜ説明型営業は評価されなくなったのか?

    • 営業の話は意思決定者に届いているのか?

    次の記事では、
    「営業不要論」の誤解 をデータで冷静に検証します。

    👉関連記事

    記事をシェア

    コレタ for Salesのご利用をはじめてみませんか?

    コレタ for Sales

    を使ってみませんか?

    資料請求して相談しよう

    © NK Energy System Inc.