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2026.01

営業は本当に「もう不要」なのか? BtoB購買データから見えた“誤解”と営業の本当の役割

    結論:

    営業は不要になっていない。ただし「説明する営業」は、すでに役割を終えつつある。

    「営業はいらない時代」という言説が増えている

    近年、

    • 「もう営業はいらない」

    • 「買い手は自分で調べて決める」

    • 「営業は邪魔がられている」

    といった言説を目にする機会が増えました。

    確かに、BtoB購買の現場では
    営業が関与しないまま検討が進むケースが増えています。

    しかしそれをもって
    「営業は不要になった」と結論づけるのは、
    データを読み違えています。

    データで見る「営業不要論」の正体

    弊社(株式会社エヌケーエナジーシステム)が実施した
    BtoB購買に関する調査(n=180)では、次の結果が出ています。

    購買判断の材料として「営業の説明」を挙げた人は11.1%

    これは、Webサイトや社内議論、比較記事などと比べて
    最も低い割合でした。

    この数字だけを見ると、
    「やはり営業は不要なのでは?」
    と思うかもしれません。

    しかし、ここに大きな誤解があります。

    評価されていないのは「営業」ではなく「説明」

    重要なのは、
    評価されていないのは“営業という存在”ではない
    という点です。

    評価されていないのは、

    • 製品機能の説明

    • 価格表の読み上げ

    • 他社との表面的な比較

    • 一方的な提案トーク

    つまり、
    買い手がすでに知っている情報を、改めて説明する行為
    です。

    実際、同調査では

    63.3%が「初回商談で、すでに知っている内容が多かった」

    と回答しています。

    営業が話す前に、
    買い手はすでに十分な情報を持っているのです。

    それでも、なぜ営業は必要とされているのか?

    では、買い手は営業に何を期待しているのでしょうか。

    同じ調査で
    「営業に求める価値」を尋ねたところ、
    次の結果が出ています。

    • 自社に合う/合わないの整理:50.0%

    • 比較検討の観点整理:38.9%

    • 製品説明:37.2%

    ここから分かるのは、
    営業の価値は「説明」ではなく「意思決定支援」
    に移行しているという事実です。

    営業不要論が生まれる構造的な理由

    営業が「不要」と言われてしまう背景には、
    次の構造があります。

    1. 買い手は自分で調べられる

    2. 情報は過剰に存在する

    3. しかし整理・判断は難しい

    4. 営業は“説明”しか持ち込まない

    5. 結果、価値を感じてもらえない

    この状態で営業が接点を持てば、
    「営業はいなくてもいい」
    と感じられてしまうのは自然です。

    営業の価値が残る領域は、むしろ増えている

    一方で、
    営業にしか担えない領域も明確になっています。

    • 自社にとっての「合わない理由」を言語化する

    • 比較の軸そのものを整理する

    • 社内稟議・合意形成を前提に話す

    • 判断を後押しする材料を提供する

    これらは、
    WebサイトやAIだけでは完結しません。

    意思決定の文脈を理解し、整理できる存在
    としての営業は、むしろ重要性を増しています。

    問われているのは「営業をやめるか」ではない

    今回の調査結果が示しているのは、

    • 営業が不要になった
      ではなく

    • 従来型の営業が通用しなくなった

    という事実です。

    • 説明する営業

    • プッシュする営業

    • 情報提供が中心の営業

    これらは確実に価値を失っています。

    一方で、

    • 意思決定を支援する営業

    • 比較を整理する営業

    • 見えない検討を前提に動く営業

    には、明確なニーズが存在します。

    次回予告

    では、

    • なぜ営業の話は意思決定者に届かないのか?

    • なぜキーマンに会えないまま失注するのか?

    次の記事では、
    「営業と意思決定者の断絶」 をデータで解説します。

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