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2026.07

営業マネジメントとは?マネージャーの4つの仕事と、成果が出るチームの作り方  

    営業マネジメントとは、営業組織が継続的に成果を出せる状態をつくることです。

    しかし現実には、多くの営業マネージャーが「進捗を確認し、詰め、発破をかける」ことに時間を使っています。そして数字が届かないと、また詰める。この繰り返しに、疲弊している方も多いはずです。

    「詰める」マネジメントが機能しないのは、マネージャーの性格や熱意の問題ではありません。判断材料そのものに、根拠がないからです。

    コレタのBtoB意思決定の実態調査2026は、それを示しています。

    • 91%の買い手が商談後に社内で行動しているが、その約7割は営業に届いていない

    • 87%が複数人で意思決定するが、意思決定者全員と話せた営業はわずか11.5%

    • 社内行動を営業に伝えない理由の最多は「社内合意が固まる前に外部へ出せない」(61.9%)

    つまり、営業は案件の実態を知りません。 知らない人を問い詰めても、正しい答えは出てきません。

    この記事でわかること:

    • 営業マネージャーの4つの仕事

    • 「詰める」マネジメントが機能しない構造的な理由

    • データを共通言語にしたチームの作り方

    1. 営業マネージャーの4つの仕事

    営業マネジメントの仕事は、次の4つに集約されます。

    #

    仕事

    問い

    予測する

    今月・今期、どこに着地するか

    勝ちを作る

    目の前の案件を、どう獲るか

    育てる

    メンバーを、どう伸ばすか

    型を残す

    勝ち方を、どう組織に蓄積するか

    「進捗を詰める」は、この4つのどれにも含まれていません。詰めることは仕事ではなく、仕事をしていない状態の代替行為です。

    以下、それぞれを見ていきます。

    2. ①予測する——「感触」ではなく「行動」で読む

    なぜ予測が当たらないのか

    「今月は固い」と言っていた案件が消える。これは営業が嘘をついているからではありません。営業自身が、案件の実態を知らないからです。

    さらに厄介なのは、顧客の沈黙が「脈なし」を意味しないことです。61.9%は「社内合意が固まる前だから話せない」だけ。沈黙している案件ほど、社内で真剣に検討されている可能性があります。営業は、沈黙を読み違えています。

    打ち手:確度を「行動データ」で判定する

    「担当者の反応が良い」ではなく、顧客の行動で確度を測ります。

    確度

    判定基準(行動ベース)

    決裁者クラスが資料を閲覧している

    担当者は閲覧しているが、新しい閲覧者は現れていない

    提案後、資料が一度も開かれていない

    → 詳細:受注予測が当たらない理由|フォーキャスト精度を上げる方法

    3. ②勝ちを作る——案件を「一緒に獲る」

    進捗確認は、勝ちを作らない

    「どうなってる?」と聞くのは、マネジメントではありません。マネージャーの価値は、案件を前に進めることにあります。

    打ち手:止まっている理由を特定し、外す

    BtoBで案件が止まる最大の場所は、商談後の社内検討(稟議)です。

    • 決裁者に情報が届いていないのか

    • 担当者が社内で説明できていないのか

    • 比較・判断がつかず迷っているのか

    「もう一度電話しろ」ではなく、詰まりを外す打ち手を一緒に設計してください。

    → 詳細:稟議が通らない理由とは?顧客の社内稟議を通してもらう5つの方法決裁者とは?意思決定者との違い・見極め方

    週次会議を「勝ちを作る場」に変える

    • ❌「感触は悪くないです」

    • ⭕「提案書を3名が閲覧、うち部長が2回見ています」

    会議の共通言語を、主観から事実に変える。 これだけで、会議は詰める場から勝ちを作る場に変わります。

    → 詳細:営業会議が「意味ない」と言われる理由|詰める場から勝ちを作る場に変える進め方

    4. ③育てる——「同席できない」問題を解く

    マネージャーは部下の商談を見ていない

    育成が進まない最大の理由は、マネージャーが部下の商談を見ていないことです。全員に同席する時間はありません。だから指導は「結果」に対してしか行えず、プロセスを直せません

    打ち手:商談を録画し、プロセスを見る

    商談を録音・録画し、AIが要約すれば、同席しなくても部下の商談を見られます

    そして指導は、抽象論ではなく具体的な行動で行えます。

    • ❌「もっと自信を持って」

    • ⭕「ここで示唆質問を挟めば、課題の温度が上がった」

    → 詳細:営業ロープレの効果的なやり方|「説明の練習」が無意味な理由営業のヒアリングとは?聞くべき項目とヒアリングシートの作り方

    教えるべきは「説明」ではない

    買い手が営業に求める価値の1位は「自社に合う/合わないの整理」(50.0%)。一方、購買判断で営業の説明を最も参考にしたと答えたのはわずか11.1%(9項目中最下位)でした。

    説明の練習をさせても、成果は出ません。 鍛えるべきは、質問する力と整理する力です。

    5. ④型を残す——個人技を組織の資産に変える

    トップ営業が辞めると、成果も消える

    これが属人化です。原因は個人の怠慢ではなく、成功が記録されず、言語化されず、共有されない設計にあります。

    → 詳細:営業の属人化とは?原因・リスク・解消する5つのステップ

    打ち手:勝ちパターンをデータで抽出する

    「どの資料が受注に効いたか」「どの質問で顧客が動いたか」がデータで分かれば、それは型にできます。

    • 商談録画から「勝ちトーク集」を作る

    • 閲覧データから「刺さる資料」を特定する

    • 週次会議に「勝ちパターンの共有」を組み込む

    → 詳細:セールスイネーブルメントの型化

    SFAに入力させるだけでは、型は残らない

    営業が知らないことは入力できません。 入力を徹底させても、記録されるのは営業が見ている一角だけです。

    → 詳細:SFAが定着しない5つの理由

    6. 機能しないマネジメント3パターン

    ①「詰める」マネジメント

    データがないから、詰めるしかなくなります。しかし詰められた現場は、悪い情報を隠します。結果、予測はさらに狂います。

    ②「プレイヤー化」するマネジメント

    自分で商談を巻き取ってしまうパターン。短期の数字は作れますが、組織は永遠に育ちません

    ③「精神論」のマネジメント

    「気合いだ」「もっと行動量を」。しかし67.2%は営業電話に出ません。行動量を増やしても、土俵に乗れていなければ意味がありません。

    新規開拓の方法7選|3人に2人が電話に出ない時代の正しいアプローチ

    7. マネジメントの材料を「事実」に変える

    4つの仕事はすべて、同じ前提の上に成り立っています

    マネージャーが、案件の実態を見えていること。

    予測も、案件支援も、育成も、型化も——見えないものは、マネジメントできません。

    提案資料をデジタルセールスルーム(DSR)で共有すれば、誰が・いつ・どの資料を・どこまで見たか、決裁者に届いたかが自動で記録されます。営業の入力は不要です。

    このような「マネジメントの材料を事実にする」仕組みを提供するのが、AI搭載のデジタルセールスルーム「コレタ for Sales」です。商談の自動要約と資料の閲覧ログにより、マネージャーは初めて、案件の実態と部下の商談を"見る"ことができます

    営業DXの全体像は営業DXの進め方|失敗する5つのパターン、ツールの違いはSFAとCRMの違いとは?で解説しています。

    8. まとめ

    • 営業マネージャーの仕事は4つ:①予測する②勝ちを作る③育てる④型を残す。「詰める」はどれにも含まれない

    • 「詰める」マネジメントが機能しないのは、判断材料(営業の申告)に根拠がないから

    • 91%が商談後に社内で動くが、その7割は営業に届かない。営業は案件の実態を知らない

    • 顧客の沈黙は「脈なし」ではない(61.9%が「社内合意前だから話せない」)

    • 4つの仕事はすべて「マネージャーが実態を見えていること」を前提にする

    • 打ち手は、マネジメントの材料を、主観から行動データへ変えること

    マネジメントとは、詰めることではありません。見えるようにして、打ち手を設計することです。

    よくある質問(FAQ)

    Q1. 営業マネージャーの役割は何ですか?

    A: ①予測する(どこに着地するか)②勝ちを作る(目の前の案件をどう獲るか)③育てる(メンバーをどう伸ばすか)④型を残す(勝ち方を組織に蓄積する)の4つです。「進捗を詰める」はこのどれにも含まれません。

    Q2. なぜ「詰める」マネジメントは機能しないのですか?

    A: 判断材料に根拠がないためです。調査では91%の買い手が商談後に社内で動いていますが、その約7割は営業に届いていません。営業自身が案件の実態を知らないため、問い詰めても正しい答えは出てきません。さらに詰められた現場は悪い情報を隠すようになり、予測はさらに狂います。

    Q3. 部下の商談を見る時間がありません。どう育成すればいいですか?

    A: 商談を録音・録画し、AIで要約すれば、同席しなくても部下の商談を見られます。指導も「もっと自信を持って」ではなく「ここで示唆質問を挟めば課題の温度が上がった」という具体的な行動で伝えられるようになります。

    Q4. 営業の受注予測が当たりません。どうすればいいですか?

    A: 確度の判定を、営業の感触ではなく顧客の行動データで行ってください。「決裁者クラスが資料を閲覧している=確度高」「提案後に資料が一度も開かれていない=確度低」といった、検証できる基準に変えます。

    Q5. 営業マネジメントで最初に取り組むべきことは何ですか?

    A: 「案件の実態が見えている状態」を作ることです。予測・案件支援・育成・型化のすべては、マネージャーが実態を見えていることを前提にしています。見えないものはマネジメントできません。提案後の「見えない期間」を可視化することから始めてください。


    🌟 マネジメントの材料を「事実」に変える

    コレタ for Salesは、商談の自動要約と資料の閲覧ログにより、案件の実態と部下の商談を"見える化"するAI搭載のデジタルセールスルームです。詰めるマネジメントから、打ち手を設計するマネジメントへ。

    最終更新: 2026年6月 | デジタルセールスナビ編集部

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